社会の中の帝王学 | just an old occurrence*

社会の中の帝王学

何事も、そんなの当たり前じゃないか…と、言ってしまったら、そこで終わりです。
だけれども、そんなの当たり前じゃないかと割りきってしまったものの中には、自分が受け取った以上の意味がある場合もある。つまり、自分の理解の器からはみ出してしまったものがあり、そしてそのことに気づいていないと言うことだ。
こういう事を、なるべく防ぐためにの(すべてを防ぐことは、多分出来ない)、僕個人の対処法は、好奇心を持つこと、批判をよく聞くこと、よく考えることです。
そんなの当たり前じゃないか…という思考停止は、仕事の場でもよく見ます(嫌になるくらい)。

帝王学―「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)/山本 七平
¥530
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山本七平の、『帝王学 「貞観政要」の読み方』を読んでいる(今1/3くらい)。
「貞観政要」という中国の書物を題材に、帝王学について書かれた本で、則天武后の後に中宗が皇帝になったときに、士官の呉兢が編纂たものです。唐の大宗という皇帝について書かれた本で、現在の会社の中でも十分、十二分に通用する内容です。
大宗はかつての敵の部下を自分の部下…それも高位に取り立てています。その取り立てたものの特徴は、かつての敵にもっとも忠実であり、またもっとも遠慮なく進言したものであったそうです。そのようなものを認容して、遠慮無く進言してもらい、また間違いがあった場合は素直に認め、褒美を取らせたそうです。
このようなことができる上司は、本当に素晴らしいと思う。間違いを認められない人や、知っているふりをして聞き入れない人はたくさんいます。
自分は、いろんな意見を取り入れながら考えて、仕事を進めていきたい!と強く思いながら、読んでいます。
まだ途中ですが、一つ一つの言葉が、思うことが多く、時間をかけて読んでいます。
久しぶりに、折り目と、線だらけになっている本です。