TVについて、システムについて | just an old occurrence*

TVについて、システムについて

系、すなはち、システムというものは意図しないモノがその中に発生してしまうらしい。
これは、すでに数学的に証明されているようです。
つまり、完璧なシステムは存在しないということになります。

素晴らしいシステムを作っても、必ず作成者の思いもよらない結果が出る事がある。

この国では、システムのすばらしさよりも、その意図しない結果に焦点を当て、国民にあたかもシステム全体の問題であるかのように印象操作してしまう機関があるように思う。
まあ、そのような事はこの国に限らずあるのですが、
TV報道の中で、お涙頂戴的報道や、根拠のない物事をさも当然のように報道することは、かなり多い気がします。
そこらへんが、最近、国民のテレビ離れとして表れている気がします。
かく言う、私も、元々あまりTVは見なかったのですが、311以降、ほとんど見なくなった原因でもあります。

村上春樹が「壁と卵」というスピーチの中で、壁(システム)よりも卵(人間ひとりひとり)の側に立つ、と話していました。
村上春樹の小説にはその事がよく表れていると思いますし、その部分がかなり深められていて面白いのだと感じるのだと思います。
そうは言っても、システムが無くていいということにはなりません。
まあ、不可能でしょうし…。

よりよいシステムを維持するために、ひとりひとりが思考停止にならず、自分の頭で考えて、意見を持つ必要があります。
まずプレーンな情報、質的、量的なメリット・デメリット、そして、それぞれの立場からの意見
それらが、まず、物事を見極める上で大事な情報だと思います。
なんだか、最近、システムに少し悪い所があると、そのシステムを潰せ、という動きになったり。
明らかに、そのシステム自体が必要無いのに、そのシステムがあるがゆえに利益を被っている人たちが力を持っているから、問題にならなかったり。
そんなことが、目につくようになってきました。
今こそメディアが変わることが試されているのだと思います。
よりよいシステムにしてゆくためには、そのシステムを監視する正しい視点が必要なのです。
ひとりひとりも、自分も含めて。