神と言葉 | just an old occurrence*

神と言葉

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
『新約聖書』ヨハネによる福音書

新約聖書は、はっきり言って、読んだことがない。
中学、高校はカトリック系の学校で、聖書は持っていたが、信仰心は全くなく(というかほとんどの生徒に無かった)、旧約聖書は面白かったので、読んだが、新約聖書は、一番はじめにある「アブラハムはイサクの父であり、イサクはヤコブの父、ヤコブはユダとその兄弟たちとの父…」の系図部分で、嫌になって読まなかった。

ただ、引用した部分は、いろんな所で引用されていて、最近しみじみ、
すごい文章だな~と思うのと同時に、
どういう解釈をすればいいのかな~と思う。


人間のことを考えたときに、体の外には物理世界が広がっているが、それらを感知した段階で、脳の中…つまり意識の世界に電気信号として取り込まれる。
意識の世界と物理の世界にこの世界を2分したときに、意識の世界を形作っているものは言語である…
霊や、魔法や、信仰はこの意識の世界に分類され(だから、心霊写真とかはありえないと思うのだが…)、
神(神を真似て人間がつくられたわけだから、人間の延長線上で考える)、が世界を創ったということは、神の意識の世界である言葉が、神と共にあった…ということか…?